シュタインズ・ゲート感想

タイムトラベルものと聞いてからずっと観ようと思ってたけどだらだらと先延ばしにしていたので,折角春休みで暇だしニコニコで課金して一気に観た.

すごく面白かった. 1話は何が起きているのか全く分からないままに展開して,気づいたらオカリンが単におかしいみたいになっていて意味不明だったが, それからのタイムリープの謎の解明,Dメールの開発,過去改変の繰り返しで次第に歪んでいく歴史からのSERN突入の流れは毎回気になる引きで続いており, 引き込まれるようにして一気に13話まで観てしまった.

後半のまゆしぃ救出パートでは,前半で広げた風呂敷を少しずつ畳んでいきつつ,Dメールが様々に悪影響を及ぼしていたことを明らかにしていく構成がまたうまく,観ていて全然飽きなかった. あと「過去の自分でもタイムリープしてきたと言われれば信じる」と確信を持って言える紅莉栖がかっこいい.

最後にβ世界線に戻ってから紅莉栖を救出するまでの流れはちょっとご都合主義かなという感じがしたが 1 ,ハッピーエンドではあるし許す.

ただひとつ,側頭葉のもつ記憶の情報量が3TBくらいあるというのは恐らく妥当な数値なんだけど,どんな圧縮しても36Bにはならないと思うの……. そもそもメールだってパケットに分割した上でSMTPに乗っけてTCPに乗っけて……とかやってるわけで,移動する情報量は+αなんて言えないほど大きいはず.

以下,視聴中に気になった箇所メモ. ただし始めたのが16話からなので,後半のしかない.

16話

ここで初めて気づいたけど,世界線は並行で複数存在していて,過去改変によって乗り換えが発生するだけなら 過去を変えようとしている人々は一体何を変えようとしているのだろうか? 違う世界線の人が救われるだけで本人には利益がないのではないか? 2

……と思ったけど,世界線の移動が行われるときに記憶が書き換えられるという説明があったので, アクティブな世界線というのは一つしかなく(つまりパラレルワールドが同時に存在しているわけではない),単にこれらの間を同じ人が移動しているだけという世界観なのだろうか. つまり,世界に存在している人や物は世界線をまたいで連続な存在で,単に歴史の違いによって異なる振る舞いを見せている. おそらくこれで正しいのだろうが,ちょっと時間の一方向性に縛られすぎ 3 ,かつ人間本位なきらいを感じる.

17話

IBN5100は

という運命をたどるっぽいが,時系列的に奉納したのはフェイリス父ではないっぽい……? 飛行機に乗る直前に奉納したという考え方もできるが,少し不自然. 後々回収される伏線なんだろうか?

22話

8/17時点でSERNのコンピュータに格納されたメールを消すだけでβ世界線に戻ってきたみたいだけど, この時点でSERNはメールに気づいていないということなのだろうか……? IBN5100がないとSERNも内部のデータにアクセスできず,メールも見られないということ? ちょっと無理がある設定のような気がする.

24話

あの「タイムマシン」は記憶を飛ばしてるわけじゃなくて物理実体を時間移動させてるっぽいが, それだと2回目に7/28にタイムリープしたときは初回にタイムリープした自分に出会いそうな気がする 4

  1. 特に2回目の過去改変で,事実を変えてはいけないという箇所.α世界線では事実から変えまくってたじゃん…….

  2. 世界線を移動しても記憶の残るオカリンは除く.

  3. 時間が自然に逆方向にも流れ得るという立場からは,過去が変わってもそれは世界が時間に関してそのようなループ構造を持っているのであり, 未来の「改変」には繋がらないという主張が可能(運命論的になってしまうが).

  4. ハリーポッターはそういうシステムだった.

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