Indeedを退職しました

3/16付でIndeed Inc.を退職した。最終日が木曜なのは、3/17(金)はYOU Fridayというコロナ以降に導入されたシステムにより休業日になっているため。奇しくも翌週の3/22にレイオフが発表されたが、完全に無関係に退職した。

退職するという決断はいくつかの複合的な要因によるものだけど、理由の一つにはアメリカに住んでいるメリットを活かしていないと感じた点がある。深い付き合いのある知り合いはほとんど日本にいるし、もともとあまり社交的でもないので仕事以外での人間関係がほとんど広がっていない。新しい技術へのキャッチアップも、カンファレンス等に参加するでもなくオンラインで話題になってから調べるので満足している。娯楽としてもゲームや漫画が中心なので、やっぱり特にアメリカだからという点は活かしていない。

やっぱり英語がハードルになっていると感じる。5年もアメリカに住んでいるので流石に日常生活くらいなら(よく引き合いに出される電話を含め)普通にできるし、仕事でも取り立てて不自由は感じていなかったが、高度な話をしようとすると自分がよく知っている分野外では言葉がスッと出てこない。読む方も必要な文書を読むことは普通にできるけど、日本語と同じレベルの速さと解像度で読むのはなかなか難しく、新しいことを勉強するのがちょっと億劫になってしまい、結局日本語で勉強するというパターンがとても多い。日常会話も例外ではなく、普通の会話くらいはまあできるけど、ちょっと深く立ち入った話をしようとすると難しい。

アメリカは懐が広いのでこんなんでもまあ生きていくだけなら不自由はないものの、日本でもできることをアメリカでやっていて、しかし日本にいる時と違って広がりがないというのは時間の使い方として良くないなと思った。英語を勉強すること自体が苦痛と思っている訳ではないが、なまじ何とかなっているだけ積極的に学ぶ動機も薄くなっているので、なんとなく行き詰まり感があった。確かに給料は日本より格段に良いし(特にテキサスは州税がないのも大きい)、家も広いけど、このままIndeedで働き続ける以外のビジョンが見えてないのはまずい。このままズルズルとアメリカに居続けるよりは日本に戻った方ができることが増えそう、というのが大きいモチベーションの一つだった。

これだけなら別に退職の必要はなく、Indeed Japanに籍を移すのでも(Hiring freezeで色々面倒なことを無視すれば)良かったのだが、もう8年も同じ会社にいるのでそろそろ違うことを始めるタイミングとしてもちょうどいいし、特にここ1年くらいは仕事でエネルギーを使いすぎていて趣味のプログラミングや勉強が思うようにできていないとずっと感じていたので、もっと時間を自分のために使いたいと思って退職することにした。特に趣味と仕事で興味範囲が被っていると、日がな一日同じような事ばかりをすることになってしまい疲れてしまう。また、入社同期でも同じように仕事を辞めてゲームばっかりしている先駆者が数人いて、それを見て楽しそうだなあと思っていたのもある。モデルケースがあるので、仕事を辞めるというのがどういうことかイメージしやすかった。

日本に戻ったら、とりあえずは数学やプログラミングの勉強とゲームに集中しつつ、次にやることを見つけようと思っている。家賃が安めで都心へのアクセスも良い多摩地区か埼玉あたりに住む予定なので、東京近郊の人は機会があったら会いましょう。