奥飛騨・平湯温泉旅行

きっかけ

ふぇのまーさんが奥飛騨の平湯温泉に泊まると言っていたので、せっかく車を買ったんだし遠くまで旅行したいと思っていたところだし、ちょうどいいなと思って付いていくことにした。

元々はその前日に、旅行に出ると言っていたふぇのまーさんに雑に絡んだら長岡まで来いと言われたのがきっかけで、そのときは長岡に行く気まんまんだったが調べていたら北陸はフェーン現象のせいで40℃近くまで気温が上がっているらしく、車とはいえこんなところ動き回りたくないな……と思ったのでやっぱり温泉だけにした。夏でも温泉は気持ちいいしね。

1日目

セブンイレブンでアイスコーヒーを買って、近所のガソリンスタンドで給油して9時頃出発する。長時間運転するときに買う最初の飲み物はいつもコーヒーにしている。カフェインで眠気覚ましと集中力を高めたいという意図ももちろんあるけど、半分くらいは儀式的な気持ちでやっている。

ふぇのまーさんと松本で待ち合わせることにしたので、関越道から上信越道を通るルートにする。家の近所は外環道が通っているけど、お盆のせいで渋滞しているのか、カーナビに任せたら大泉ICまで下道で行くルートを提案されたのでおとなしく従う。下道もいつもより詰まってはいるものの、ちゃんと流れ続けてはいる。

予定では1時間くらいで上里SAに着いて軽く朝食を食べるつもりだったけど、途中の渋滞で時間が押したので高坂SAで休憩する。フードコートはあまり惹かれるものがなかったので、外のフードトラックのハワイアンバーガーを食べる。パティはおいしかったけど、サルサソースの水分が多いのかバンズがふやけてしまっているのが残念だった。

再度出発して次は横川SAで休憩する。関越道は景色が良くて走っていて気持ちいい。特に何をしようと決めていた訳ではなかったので、適当に玉こんにゃくを買って食べていた。そしたらMastodonに上げた写真にちゃーねこさんが峠の釜飯食べたいと反応していて、確かに売ってるなと気付く。この後は道の駅雷電くるみの里に寄るのでそこで昼食にしようかと思っていたけど、釜飯の方が安定してそうだったので釜飯を食べる。おいしかった。

小諸ICで降りて道の駅雷電くるみの里へ。雷電というのは江戸時代にいた、とても強い力士の名前らしい。雷電の資料館が併設されていたので覗いてみた。手がでかい。

くるみソフトを買って食べた。くるみっぽいのかはよく分からないけどコクがあっておいしい。売店では地元の工芸品や農産物が色々売られていた。

国道254号を通って松本方面、そこから待ち合わせ場所の安曇野ワイナリーへ向かう。254号は山道で楽しい。松本市内で梓川近辺を通ったので梓橋駅の写真を撮る。前に来たのは2016年の2月なので7年半ぶりですね。梓川の河川票も撮りたかったけどタイミングがうまく合わなくて撮れなかった。まあ写真は前にたくさん撮ったからいいか……。車で行動範囲が広がるのはいいけど、無計画にふらふらと彷徨う感じの旅がしづらくなるので良し悪しですね。

安曇野ワイナリーでふぇのまーさんと合流する。2人で来てるのに2人とも運転手なのでワインの試飲ができなくて悲しい。代わりにおすすめだという安曇野飲むヨーグルトを買った。濃厚でおいしい。

ふぇのまーさんが桃を買ったというので合いそうな白ワインを買った。あと持って帰る用に赤。Azuminoってローマ字で書くとあずにゃんっぽさがありますね。

平湯温泉へ。Google Mapsのナビを使っているふぇのまーさんの後ろを着いていったら、地元民しか使わなさそうな細い道を案内されてスリルがあった。奥飛騨へ続く国道158号も結構狭く、バスとすれ違う時などは結構ギリギリで怖かった。景色はいかにもという山道で良い。 平湯の外気温は24℃くらいでかなり涼しい。

館内は結構広い。今回泊まった場所は増築されたっぽい離れになっていて、出入り口からちょっと遠い上に階段で2階から4階まで上がる必要があり、荷物を持っているとちょっと上がるのが大変だった。あちこちにのっぺらぼうのゆるキャラみたいな人形が飾ってある。さるぼぼと言って飛騨に昔から伝わる縁起物らしい

外がまだ明るいのでちょっと散歩してみる。いかにも山奥の温泉地という雰囲気。外にも共同浴場があり、近くに休憩所があった。外観から観光案内所みたいになってるのかと思ったら、中はしっかり休憩所だった。

食事はバイキングということであまり期待してなかったが、どれもきちんと作ってあっておいしかった。あとどうやらこの宿はドーミーインの系列らしく、夜鳴きそばも提供していた。味は完全にいつものやつ。温泉は露天風呂もあり気持ちよかった。

寝る前に安曇野ワイナリーで買った白ワインを飲む。辛口で、すっきりしていて雑味がなくておいしい。ふぇのまーさんが買ってきた訳ありの桃(11個で700円)はまだ未熟で固かったので、結局1個食べて諦めた。

2日目

7時過ぎにふぇのまーさんの目覚ましで起きる。朝食が8時半までなので急いで朝風呂に入る。夏なのに外が寒い!露天風呂が温かくて気持ちいい。

朝食を食べて飛騨高山へ向かう。朝方は結構涼しかったのに、10時には気温が30℃になっていた。それでも下界と比べれば5度以上涼しいけど……。松本~平湯と違って、高山への道は走りやすく、いい感じにカーブが多くて楽しかった。制限速度50kmのところをみんな60~70kmくらい出して降りていく。

高山の空町駐車場に駐車して市内を回る。古い建物がそのまま保存されているレトロな町並みで面白い。歴史資料館が無料だったのでちょっと見て回って、そのあと宮川朝市に行ってみた。11時半を過ぎていたので終わりかけだったものの、まだ結構人もいて店も開いていた。結構海外旅行客が多く、どこの店の店員も英語で応対できているのはすごいなと思った。朝市の一角にあった店で鮎の塩焼きとしそジュースを買った。鮎はまあまあ。しそジュースは甘くておいしかった。酸っぱいのかと思ったらそんなことはなく、爽やかな香りでスッキリしている。

平湯旅館であちこちに置いてあったのを見て欲しくなったので、土産屋でさるぼぼ人形を買った。最初は不気味な人形だと思っていたけど、ずっと見ているとだんだん愛嬌があるように見えてくる。

駐車場に戻りながら食事できる場所を探して、「とうふ料理のぐちや」という店に入った。特に前情報を調べずに入ったのだが、どうやらテレビ等で紹介された有名な店らしい。豆腐定食を頼んだら色々な豆腐の盛り合わせが出てきた。精進料理かと思いきや、ダシは魚っぽい味がするので食べやすいし、豆腐自体の味も濃厚でおいしい。ごま豆腐と湯葉が特においしかった。水分量の少ない固めの豆腐もいくつかあったが、そっちはあんまり好きな感じではなかった。

食事してから白川郷へ行くスケジュールを再確認していたが、白川郷まで最速でも30分ほどかかり、帰り道が長丁場になる上に結構夜道を走ることになってしまう。外が暑いこともあり、白川郷を観光してから帰るのは体力的にちょっと無理そうな気がしたので、諦めてここでふぇのまーさんと別れて帰ることにする。別れ際に桃を5つほどと、えむばさんに渡す予定だったという菓子折りをもらった。桃は5個でも多いんだけど、ふぇのまーさんは1日3個くらい食べられるでしょと言っていた。マジか……。

来た道を戻って帰る。カーブで桃がゴロゴロ転がってるがまあ仕方ない。安房トンネルを抜けた後の道は相変わらず狭くてちょっと怖い。

途中の道の駅風穴の里で休憩する。カットスイカが売られていたので食べる。他にもわさびコロッケもあったが、結構お腹いっぱいだったので諦める。山間でとても景色がいい。

周辺をうろうろしていたら「風穴はこちら」という案内板が見えたので、なんだか分からないがそっちに行ってみる。5分ほど歩いて小屋に着いた。中は洞窟になっていて、夏でも冷気が吹き出てくるので昔から冷蔵庫として活用されていたらしい。実際外は30℃を越えているが、中は10℃でとても涼しい……というか寒い。現在は日本酒を熟成するために利用しているらしい。

道の駅を出て帰り道を進む。松本市内は国道158号と県道48号が交わるところでちょっと渋滞していたが、それ以外はスムーズに流れていた。交差点のコンビニに雪だるまみたいなオブジェが置かれていたけどあれはなんだったんだろう。

帰りは諏訪湖が見たいので上信越道ではなく中央道から帰る。松本インターから長野自動車道に乗り、諏訪湖SAへ。関越道のほうではあまり感じなかったが、こっちはみんな速度制限超過がデフォルトになっていて怖い。制限80km/hの道なのに走行車線が90km/h、追い越し車線が110km/hくらいで流れている。高速バスですら95km/h出している。

諏訪湖SAで休憩がてら温泉に入る。SA内にある温泉としては唯一らしい。温泉地ならあってもおかしくなさそうでちょっと意外だけど、まあそういうとこは普通に温泉街になってるのかな。中は温泉と言うより普通の銭湯のような感じだった。面白いは面白いが、外も見えづらいし1回行けばいいかな。

馬肩ロースの串焼きを食べて出発する。おいしいけどちょっと水っぽかった。やはり馬肉は刺し身が一番いいのか?

中央道の流れは相変わらず速い。走行車線はちょっと遅めになっているが、追い越し車線は常時110km/hほどで流れており、一度追い越し車線に出るとなかなか走行車線に戻れない。談合坂SAで夕食休憩にしようと思っていたが、談合坂ICから17km70分の渋滞になっているとカーナビが言っていて、疲れた状態でハマりたくないので手前の初狩PAで一旦止まる。談合坂SA前で渋滞していたり、渋滞避けでSAが満車になっていたりすると最悪なので、渋滞が解消されるまでここで時間を潰そうかと思ったが、思った以上に小さいPAであまり時間を潰せる感じでもないので一か八か談合坂SAに行ってみることにする。

結局談合坂SAは普通に空いていた。空き情報はネットで公開されてないようだけど、普通に広くて満車になることが実質的にありえないからなんだろうか?何はともあれ、塩豚丼を食べてエネルギーを補給する。食べたら眠くなってきたので、車内に戻って30分ほど体を休める。外の屋台ではケバブとかホットドッグとか、めちゃくちゃビールに合いそうな食べ物が売られていた。高速SAなのに……。

NEXCOの渋滞情報を眺めていたら、20時半頃になって渋滞が解消されてきたようなのでスタバでコーヒーを買って再出発する。ナビによると22時に家に着けるらしい。情報通り渋滞は解消されつつあり、完全に止まることはほとんどなく流れていけた。中央道の八王子以降の感じがかなりAustinの183っぽくて面白かった。高架で見通しがよく、あまり高い建物がなかったり複雑なジャンクションがあったりする感じがよく似ている。

高井戸から首都高に乗る。前もちょっと走ったけど、高速と名乗っておきながら道が狭いし制限速度が60km/hだしちょっと混乱する。走行車線と追い越し車線も明示的に区別されてないっぽい、というかそもそも右から合流するジャンクションがあったりする。案内標識はどれも知らない地名で接続関係が書いており、ナビに従う以外に正しい方向に向かっているという確信が得られなくて不安になる。首都高の構造はちゃんと覚えておいたほうがよさそう。

結局22時半に家に着いた。2日で合計618km走った。

1日目の写真を取ってないのでそれぞれの走行距離は分からないが、Google Mapsによると1日目が327km、2日目が286kmらしい。今日は1日目より疲れたけど走行距離自体は短いのが意外。やっぱり神経を使う道路が最初と最後の両方にあったり、昨日の疲れが抜けきってないのが原因だろうか?

突発で始まった旅行だけど、長距離移動ができて楽しかった。ノートの走行性能は高速でもまったく不満がないし、狭い道も難なく通れるので安心感がある。誘ってくれたふぇのまーさんに感謝。