2024年北陸旅

10月の連休に長岡科学技術大学でOSCが開催されるということで、遊びに行くついでに北陸を旅行することにした。直前まで東北と迷っていたけど、あんまり北陸方面って行ったことないなと思ったのでそっちにした。

10/12(土)

連休初日ということもあり関越道は例によってとんでもなく渋滞しているようだったので、東北道→北関東道→関越道のルートで行くことにする。東北道も混んではいたけど久喜周辺で詰まった以外はそこそこ流れていた。

北関東道の太田強戸SAで休憩。外で焼き栗を売っていたのでせっかくだし買ってみる。ドライブのお供と書いてあるけど殻付きなので運転しながら食べられる感じではなかった……。ほくほくしていて味はよかった。

長岡をいったん通りすぎて燕三条の杭州飯店で燕三条ラーメンを食べる。外には人がかなり並んでいたけど進みは意外と速く、20分くらいで入れた。平たい麺と背脂の甘味が良いが、なんかラーメンとしては一味足りない感じがある。

昼食の後はJR燕三条駅のJRE Local Hub燕三条でQuizKnockの聖地巡りをした。

長岡に戻ってOSC。予定より時間が押してしまい、16:30展示終了のところ16:00着になってしまった。ふぇのまーさんとあっきいさんの展示を見たあと、MySQLとPostgreSQLユーザー会に人たちにコミュニティの質の違いを聞いていた。懇親会では新潟の地酒がいろいろ出ていた。この「あべ」という日本酒が風味豊かで特においしかった。

懇親会で酒を飲んだので、車は大学に置いてふぇのまーさんの車に乗せてもらい、柏崎の刈羽ぴあパークへ。当日は新潟県内の宿が異常に高騰していてビジネスホテルでも15,000円は当たり前だったが、ここの宿だけは6,500円くらいと安かったらしい。まあ実際周囲に原発以外の施設がないのでそういうもんかもしれない。ここも宿というよりは宿泊もできる銭湯という感じの施設だった。

1日目の走行距離は341.8km。

10/13(日)

宿の1階が農産物の販売所になっていて、シャインマスカットの規格外品が1袋300円で売られていたのでおやつとして2袋買った。マスカットは運転中でも食べられるしおいしいのでとても良い。

隣にあった加勢牧場のカフェでコーヒーフロートを食べた。ガンジー牛という珍しい牛の牛乳を使っているらしい。創業者がそのおいしさに惚れこんで飼育を開始したというだけあり、濃厚な甘味があっておいしい。

休日イベントがあったらしく、宿の外では出店やライブの出しものをやっていた。

宿と目と鼻の先にある東電の原発サービスホールを見学した。原発の役割や安全性についての展示がある科学館的なやつ。最上階は展望台になっていたけど、原発は防風林の奥に隠れていてあんまりよく見えない。展示は割と知っている知識が多かったけど、よくまとまっており面白かった。

昼食を食べようということで柏崎港に行ってみたけど、そこの観光施設では軽食しかなかったので街中の適当な食堂を探すことにした。Google Mapsで見つけた他の店に行くつもりだったけど、駐車場のすぐ前に柏崎産業文化会館の食堂が見えて気になったのでそっちに行ってみることにした。

チキンときのこのクリームパスタ。柏崎っぽさがあるのかはよく分からないけどおいしいし、これに飲み物が付いて1200円と手頃な値段で良い。

長岡科学技術大学へ戻るついでに錦鯉の里へ寄ってみた。ポケふたがある。今更だけどコイキングってどう見ても鯉ではないよな……。

錦鯉の里は錦鯉の歴史展示が半分、錦鯉が大量に泳いでいる庭の展示が半分という感じ。小さい施設ながら、色とりどりの鯉を眺めているだけでも結構面白い。入場料2回ぶんの金額で年間パスが買えるようなので、近所だったら買ってもいいかもしれないと思った。

錦鯉の里と同じ敷地内には小千谷市総合産業会館がある。中は普通の売店のほか、金属の精密加工に関する展示があった。

ふぇのまーさんと別れて宇奈月温泉へ向かう。途中で糸魚川のフォッサマグナパークに立ち寄った。糸魚川静岡構造線が露出しているところを自由に見学できるようになっている。左右でなんとなく色が違うかな?というくらいでいまいちピンと来ないが、境界の部分にはちょっと柔らかい地層がある。入口の遊歩道には水準点が置いてあった。大切にしましょうってどうすればいいの?

ひたすら海岸沿いを走って宇奈月温泉のホテル黒部へ。道中はあちこちで道路工事をしていた。直前に取ったので景観が悪い部屋で夕食なしだけど、部屋自体はきれいで良い。そもそも1泊で景観はあまり気にしないし……。

温泉街からはちょっと外れたところにあり、そこそこ険しい坂もあるので頼むと車で送迎してくれる。駅前にある河鹿という居酒屋に行ってみることにした。富山ではおでんにとろろ昆布をかけるものらしい。確かにおいしいが必要かと言われるとよく分からない。まあおでんってそういうものかも。銀鱈の釜飯は道中の食堂でやたらと鱈汁を推していたので気になって頼んでみたけど、おそらく富山で採れるのはスケトウダラであって銀鱈は関係ないな。とはいえ脂が乗っていておいしかった。

食事のあとは温泉街をしばらく散歩していた。昼間に歩いたら楽しそうだけど、残念ながら今回はあまり時間がなさそう。

ホテル黒部の温泉はぬるめでいい感じだった。入口にメッセージボードが置いてあり、宿泊者それぞれに向けた手書きのメッセージが貼ってあった(写真は撮り忘れた)。こういうの初めて見た。

2日目の走行距離は174.7km。

10/14(月)

朝は弁当。まあ普通の弁当だった。

黒部峡谷のトロッコ列車というやつに乗ってみる。能登半島地震で途中の橋が壊れたとかで、終点までは行かずに途中の猫又という駅までの往復運転になっている。

トンネルの中を通ると結構音が反響してうるさい。きれいな景色を眺められるのはいいけど、座ってるだけで往復2時間はちょっと長い。紅葉していればもっと楽しいかも。途中でホテル黒部の横を通るんだけど、そのときにホテルの従業員が外に出て旗を振って見送ってくれていた。

猫又駅は暫定的に拡張されただけのようで、簡単な展望台とフォトスポットだけがある(という写真を撮りそびれていた……)。このへんが猫又と呼ばれているのは、昔ほんとうに猫又が暴れた伝説があるためらしい。

往復して戻り、宇奈月駅周辺を散歩する。トロッコ列車が走る橋が見えて結構眺めがよい。橋の欄干には大量発生したカメムシがびっしりとくっついていた。

一通り峡谷を見て回り、12時前くらいに出発する。途中の道の駅うなづきに寄ったら宇奈月麦酒館というブルワリーがあった。ここのビールソフトはアルコールが入っていないらしく、運転していても食べられる。ホップの効いたソフトクリームという感じで結構おいしい。

そのまま更に進んで道の駅KOKOくろべへ。フードコートでひらめ漬け丼と蕎麦のセットを食べた。これがかなりおいしかった。ひらめもおいしいし、上に乗っている温玉が全体をよくまとめている。海鮮丼に温玉って今まで見たことない気がするけど、これからは常にこうしたほうがいいと思うレベルで良かった。蕎麦も太めで歯応えがよくおいしい。例の富山かまぼこも入っている。

この道の駅は巨大な複合施設のひとつで、フードコートと売店がある区画は大半が子供の遊び場になっている。他の区画は温泉施設とか宿泊施設があった。

ちょっと運転してほたるいかミュージアムへ行く。ここは道の駅滑川の横にある水族館的な施設のように振る舞っているけど、事実上道の駅を乗っ取っており、道の駅滑川は小さい休憩所しかない。時期ではないのでほたるいかの生体展示は見れなかったが、代わりに(?)ダイオウグソクムシがいた。

ほたるいかミュージアムの売店で売られていた海洋深層水フロート。しょっぱくないよ!とPOPには書かれていたものの、塩飴くらいには普通に塩気がある。

ホテルを新湊に取ったので、ついでだしちょっと足を伸ばして道の駅雨晴へ行く。義経岩と女岩というのが売りのビューポイントらしい。うーん?よくわからん。道の駅なのに妙にスタイリッシュなのがなんだか面白い。

せっかくだし寿司を食べようかなと思って近くの寿司屋を探すも、月曜だからか結構定休日の店が多い。ちょっと歩いたところに秀鮨という寿司屋があったのでそこにした。お通しでエビとバイ貝の煮付けが出てきてちょっと豪華。おまかせで握りを頼んだら12貫もあった。ちょっと握りが荒いけどおいしい。白エビが特に良かった。あら汁もうまい。

3日目の走行距離は84.4km。

10/15(火)

4日目は富山をちょっと観光してから下呂温泉に向かう。

新湊大橋を見に行くついでに、橋の西側の港にきときと食堂という食堂で朝食を食べる。疲れがたまってきているのかなんだか胃が重いので、海鮮丼ではなく中華麺のかけ定食にした。定食は冷蔵庫から好きな小皿を一つ取ってよいと言われたので兜煮にした。ダシが出ていてうまい。麺はここでも富山かまぼこが乗っている。麺のスープもおいしかったので、次に来るときは刺身を食べたい。店主のおっちゃんが極主夫道の主人公みたいな見た目をしていながら喋りがひょうきんで面白かった。

橋のふもとは海王丸パークという公園になっている。名前の由来になった海王丸という帆船は有料で見学できるようになっていたけど、時間も微妙なので見なかった。公園の展望台には上海やソウルまでの距離を書いたパネルがあった。でも富山湾だし言うほど大陸が近いって感じでもないよな。

富山市内のガラス美術館というやつに行ってみる。隈健吾が設計した建物らしい。200円で展示室が2つ見れるので結構お得感がある。撮影禁止の展示室にあった、ガラスに炭酸カルシウムを混ぜて発泡スチロールみたいに発泡させてるやつが面白かった。写真撮影可のエリアはいかにも写真を撮ってほしそうなオブジェの展示になっている。

さくっとガラス美術館を見て下呂へ向かう。途中の道の駅スカイドーム神岡に寄ってみようと思っていたけど、カーナビに下呂温泉だけ入れたら360号線を通るルートになっており、気付かずにそっちを通ってしまったので行きそびれた。道中は途中まで半端に遅いトラックが前を走っており、山道なので追い越すポイントが少なくて難儀した。

途中の道の駅アルプ飛騨古川で休憩。飛騨牛メンチカツとりんごジュースを食べた。売店の入口にはハロウィン仕様になったゴキゲンな案山子が立っていた。

下呂温泉の水明館に到着。建物が3つあり浴場も3箇所ある。館内は美術品がいろいろ飾ってあり高級な感じ。売店にはゆるキャラ化したさるぼぼがいた。

温泉街を歩いてみる。道路が広々としていることを除くと草津温泉に雰囲気が似ている。

飛騨牛の肉寿司があったので下呂麦酒と一緒に頼んだ。肉寿司うまい。ビールは酸味が強いタイプであんまり好きではなかった。

下呂という言葉の響きからカエルをマスコットにしようとしているらしく、あちこちにカエルをモチーフにしたキャラがいる。バターミルク足湯なるよく分からないものもある。日本三名泉+αの道標に、駄洒落のために入れられてるニューヨークかわいそう。

夕食はホテルのレストランでフレンチのコースを食べた。味は悪くないけど量が少ない。昼食をまともに食べていなかったのもあって、深夜にお腹が空いてコンビニでカップヌードルを買って食べた。

夕食後にロビーを通ったらカフェでサックスのユニットがミニライブをしていた。このカフェの外は庭園になっている。なかなかいい感じ。

温泉はぬるめのいい湯加減だった。露天や展望風呂でもあまり眺望がなかったのはちょっと残念ではある。3つの中では檜風呂の香りがよく立っていて一番良かった。

4日目の走行距離は148.9km。

10/16(水)

水明館の朝食バイキング。

改めて周辺を散歩してみる。温泉街にチャップリン像があった。理由はよくわからない。土産物屋でりんごともものジュースを買った。味は普通。

中央道に出て帰路につく。途中の駒ヶ岳SAで舞茸天そばを食べた。舞茸もそばもおいしい。まだちょっと小腹が空いているので外の売店で明宝ハムのフランクフルトを買った。肉々しくておいしい。

帰りの高井戸IC付近で事故渋滞が起きていて、疲れているのに1時間くらいずっとノロノロとしか進まなくて最悪だった。通りすがりに事故現場を見たけど、ちょっと追突したくらいの軽い事故に見えた。こんなんで片側2車線の1車線を塞いでたのか……とかなり納得できない気持ちになった。

休憩含めて8時間くらいかかってようやく家に着いた。5日目の走行距離は362.5km。総走行距離は1112.3km。トリップメーターは1000kmでトリップしてしまった。

駒ヶ岳SAで買ってきた鱒寿司を食べる。富山で買うつもりだったけどタイミングを逃してしまっていた。鱒寿司はおいしいけど酸味が強くて単体では厳しい。味噌汁を作って一緒に食べた。

宇奈月ビールも後日飲んだ。ビールの味わいは保ちつつさっぱりした味でおもしろい。